あなたの運動スタイルはエクササイズ型、それともライフスタイル型?
- 佐々木 巌
- 2 日前
- 読了時間: 2分
「いったいどんな運動をどれくらいしたらよいのですか。ジムに通わないといけませんか。何から手を付けたらよいかわかりません。」
「私はジムに長年通いましたが、長続きしませんでした。その代わりに出勤の際、一駅前に電車を降りて歩いています。」
「運動はジムに週2回通って汗をかいています。休みの週末だけですが。週日は仕事が忙しく、ほとんど歩きません。」
生活習慣病・肥満外来を受診される患者さんからは、さまざまな質問が寄せられます。どのような運動をどれだけすればよいのかという疑問に対しては、次の①②をご覧になって考えてみてください。
①あなたは日常生活において歩行または同等の身体活動を1日1時間以上、行っていますか。
②あなたは1日30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、行っていますか。
①は家事、仕事、出勤などで、生活上、歩行と同レベルのあらゆる身体活動の合計が、毎日最低1時間以上ありますかという問いで、いいえと答えた人は、文字通り運動不足の人です。この状態が続くと、日々の食事からとる摂取カロリーが相対的にオーバーになり、肥満になるリスクが高くなります。日常運動が足りないと感じている人は、まずはここから改善、毎日最低1時間歩くことから始めましょう。
②はストレートに、運動習慣がありますかという問いです。軽く汗をかく運動とは、日常行われる生活活動とはちがって、しっかり体の代謝を上げることを意識した身体活動を意味します。つまり、野外やジムなどで一定時間意識を集中し、自覚的には息が軽く弾むくらいの強さで行われる身体活動が運動で、それが週2日以上、1回に30分以上継続できていれば、運動習慣ありということです。Exercise is medicine―運動は治療である―と言われるように、一定時間、肺や心臓に適度な負荷をかけて、四肢などの筋肉を用いた身体動作がリズミカルに繰り返される運動は、メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防と治療に役立ちます。
それではジムに通わないと、独別な器具を使わないと運動はできないかと言えば、そんなことはありません。人込みの少ないコースを選んで早歩きをしたり、自宅でビデオを見ながらダンスをする、スクワットなどの筋トレを行うことも立派な運動です。運動のスタイルは、エクササイズ型(水泳やランニング、ジムなどで行うマシントレーニングなど)と、ライフスタイル型(歩行や階段昇降など、こまめに日常の生活活動を積み重ねていく)に分かれますが、自分の置かれた生活環境、性格や好みに応じて、両者をうまく組み合わせることが大事です。